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MAI MURAKAMI SPECIAL INTERVIEW

東京オリンピックでの活躍が大いに期待される日本女子体操界のエース、村上茉愛選手へのスペシャルインタビュー。
金メダルに輝いた2017世界選手権を振り返りつつ、幼い頃の思い出や、初めて出場したリオオリンピック当時の心境、平昌冬季オリンピックをTV観戦して感じたこと、2020年に向けての抱負などを率直に語っていただきました。

[ 聞き手:後藤晃宏社長 ]

「体操が好き」という気持ちが最大のモチベーション

後藤初めて村上選手を拝見したのは1年以上前のTV番組です。オリンピックに向けて若い選手ががんばっている姿に胸を打たれました。今回ご縁があり、企業として応援できる機会が得られたことを心からうれしく思います。

村上ありがとうございます。

後藤実は6歳の息子が体操を習っていて、私もたまに練習を見に行くんです。

村上6歳といえば、私が初めて大会に出たのがちょうどその頃でした。

後藤小さい頃から体操が大好きだったんでしょうね。

村上6歳の頃は将来の目標云々ではなく、毎日体操クラブに来るのが楽しくて仕方がないといった感じでした。

後藤上手くなるきっかけみたいなものはあったのですか?

村上家族みんなで体操をやっていたのですが、初めて出た試合で姉に負けたことが悔しくて、「勝ちたい!」と思ったのが一番のきっかけかも知れません。

後藤ご両親も何かとバックアップされたことでしょうね。

村上体操スクールのすぐ近くに引っ越してくれたおかげで、体操に集中できました。すごく自由にやらせてもらって、今思えばとても良い環境でした。

後藤口うるさく言われることもなく?

村上あまりなかったです。一度だけ「体操をやめたい」と口にした時も、母親からは「自分がそう思うならやめなさい」って…。それでも結局やめなかったのは、やっぱり好きでやってるからなんだと、改めて気づかされた感じでした。

後藤やはり、「体操が好き」という気持ちが最大のモチベーションなのでしょうね。

村上はい。練習や試合をするたびに楽しさを味わっています。特に大学生になってから両親がよく見に来てくれるので、それも楽しみというか、励みになっています。

後藤それはいいですね。親というのは、子供がのびのびと楽しくやってくれるのが一番うれしいですから。

リオオリンピックを経験して、体操がさらに好きになった

後藤世界選手権で金メダルを獲れた要因を、ご自身ではどのようにお考えですか?

村上特別何かを変えた訳でもなかったので、いつも通りきちんと練習してきたことを試合に出せたことによって、ついてきた結果だと思っています。

後藤その前のリオオリンピックの時はどうでしたか?

村上オリンピックに出られたうれしさはあったのですが、「もう一度この楽しさを味わいたい」という想いの方が強くなりました。体操がさらに好きになったというか、早く帰って練習したい、次の東京まで続けたいと強く想いました。

後藤大舞台に立って、緊張はしないものですか?

村上緊張するかな…とは思いましたし、実際に1回目の演技は緊張したんですけど、演技のチャンスは何度かあるので、やっていくうちにだんだん慣れてきて、最後の方はとにかく楽しかったです。

後藤それはすばらしいですね!オリンピックと世界選手権では、それぞれ心構えは違うものですか?

村上気持ちは毎回全力なんですけど、体操選手しかいない世界選手権とは違って、オリンピックはいろんな競技の人がいたり、選手村に入ったりするので、やはり特別な雰囲気は感じました。

後藤女子体操界のエースと言われ、団体戦でもチームを引っ張る立場にある訳ですが、やはりプレッシャーは感じるでしょう。

村上トップを目指すための良いモチベーションになっているので、そのように言っていただけるのはありがたいことですし、すごく力にもなっています。練習でも試合でも自分らしい演技ができていれば、結果的にチームを引っ張れると思いますので、まずは自分のことをきちんとこなしていこうと。

後藤会社経営でも各個人、各グループ、各事業所が、それぞれの目標を目指した結果が全社の目標達成につながるので、村上選手もまずは個人の目標に邁進していただきたいですね。

段階を踏んで準備をしていければ、必ず結果はついて来る

後藤平昌の冬季オリンピックはご覧になりましたか?

村上TV観戦ですけど、今回初めて他の競技をきちんと見ることができました。

後藤世界で戦う同じアスリート同士、何か感じるものがあったでしょうね。

村上一視聴者としてオリンピックを観るとこういう気持ちになるんだ…、というのを味わいました。気持ちが奮い立つというか、自分もこういう風に盛り上がって応援していただけたらなと、すごく思いました。

後藤では、東京オリンピックへの抱負を聞かせていただけますか?

村上どんなに調子が良くてもケガをすると意味がありませんので、まずはケガをしないことが1番の目標です。そしてオリンピックではもちろん金メダルを目指しますが、その前年の世界選手権から段階を踏んで準備していければ、必ず結果がついて来ると思いますので、一つひとつきちんとこなしていきたいというのが今の抱負です。

後藤将来、選手として一区切りついた後のことは何か考えておられますか?

村上まだあまり考えてはいませんけど、指導者というよりは、自分の言葉でスポーツの魅力を伝えられる仕事がしたいなとは、たまに思ったりします。

後藤さすがに世界のトップアスリートはしっかりされていて、自分の学生時代を思い出すと恥ずかしく思います (笑)。これからも八洋全社を挙げて応援していきますので、体調管理に気をつけてがんばってください。今日はありがとうございました。

村上こちらこそ、ありがとうございました。

(※対談は2018年3月12日に行われたものです。)